子供の社会不安障害

子どもの社会不安(あまりにも頻繁に強く感じるようなら、カウンセリングなどが必要かもしれませんね)障害は、この子は癇癪を起こしやすくて人見知りな性格(クレッチマーやユング、ルドルフ・シュタイナーなどがそれぞれに類型論を考えています)なんだと思い込んで見過ごしてしまったり、自閉症やアスペルガー症候群など、別の病気と間違われてしまうこともあるようです。

大人(子供の頃は、二十歳を超えた人はみんなおじさん、おねさんにみえたものですが、実際自分がその年齢になってみると、案外、子供っぽい部分を残しているものですね)に比べると発症率は低いだからって、幼いお子様であっても社会不安障害を発症してしまう可能性はあります。発症する年齢の平均は、11歳から12歳で、5歳前後と12歳前後に、発症のピークを迎えると言う説もありますよ。

社会不安障害の子供は、みんなの前で意見をいったり、朗読したり、黒板に字を書くのが苦手で、人前での食事や学校のトイレを用いることも苦痛に感じてしまいます。苦手な状況に遭遇すると、吐き気がしたり、腹痛が起こることもあり、不登校の原因になることもあるのです。両親や先生などの周囲の大人が、社会不安障害の可能性を疑わず、精神的なもの、気の持ちようなどと考えて放置すると、こどもは苦しみを抱えたまま大人になるでしょう。

症状が悪化して、引きこもりになったり、自殺してしまうことだってありえます。社会不安(人に打ち明けることで多少は楽になることもあるはずです)障害は、何の治療もせずに自然治癒で治る可能性は非常に低く、他の精神疾患を併発する恐れが高くなってしまった病気です。社会不安障害の主な治療法としては、薬物療法と認知行動療法があげられるでしょうが、子供の場合、強迫性障害以外は認知行動療法の方が有効だといわれています。

病院を受診させる際には、子供の社会不安障害について詳しい医師(名医と呼ねれる人からヤブと呼ねれる人まで、まさにピンキリといえるでしょう)を選んであげてください。